
6年前にスタートした自作切り絵(もどき)シリーズの城端十景。 このほどようやくコンプリートしました。
最後の一箇所をどこにしようか悩みましたが、機の町城端の象徴である「じょうはな織館」に決めました。
レトロな外観も捨てがたいのですが、内部のしつらえが大好きなので初の屋内にチャレンジします。 が、切って初めて「白壁は切り絵に向かない」ことにようやく気づきました(遅すぎ…)。 黒部分が切り落とされてしまうし、白の面積が多すぎると「絵」にならないんです。
試行錯誤し悪戦苦闘すること十数時間、黒場を増やすことでなんとか解決しました。 白部分が減ったことで逆に、織館の特徴ある玄関が際立ったように思います。 ただ全体的に暗くなってしまったので、白枠で囲って締め、屋内ならではの切り取り感を表現したつもりです。 いかがでしょうか?
きょうは縞木綿の下は黒の綿タートル、黒の角帯に帆布の袴、黒の足袋です。

ラベル:切り絵