
県Pの総会に先立って親子安全会の講演会がありました。
講師は東京都児童相談センター 心理司の山脇由貴子さん。 「教室の悪魔」の著者です。
タイトルは「現代のいじめ 〜今、大人に出来ること〜」
中身が濃いのでウワズミだけ書き出します。
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・いじめに関する本を書くきっかけは、報道が間違っているし、先生も事実を知らなかったから。
・本を読んであまりの凄惨さに40代以上の人は驚いたが、30代はさほどでもなく、20代に至っては「なんでこんなことで本になるの?」…と。 陰湿なイジメを当たり前のように思っている。
・それは多分、ケータイとインターネットで匿名性を手に入れた世代だから。
・「いじめとは集団ヒステリー」であり、ウィルスのように感染する。
・何も無い子が突如イジメられるのは、集団が均質化し、無個性化してるため。
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山脇さんは頭の回転の早い方で90分間弾丸のような早口で話しまくりました。
内容については「教室の悪魔」を読んでいただいた方が伝わると思います。 ぜひご一読ください。
大人になりたくない子どもが増えています。 自らの命を絶つ子どもさえも…。
「大人が未来を悲観していると、子どもが未来を楽観できない」とは至言です。
…となれば、我々大人にできることはたくさんあるハズです。
相談に訪れる子どもが「山脇さんのような仕事がしたい」と憧れるのもうなずける、元気でカッコいい女性でした。
余談ですが、山脇さんは一日一食野菜中心の食事なんだそうです。 それは仕事柄「ボーッとしちゃいけない」からだとか。 …いやホントにカッコイイ。
サンシップのホールはほぼ満席、例年より女性が目立ちました。 また真剣にメモを取る人も多かったようです。 有意義な講演会となりました。
きょうは黄色のコサシルクに生成りの半衿、辛子の夏角帯に薄緑の袴、白茶の足袋です。
最後に「我が子がイジメられているとき、これだけは知っておいてほしいこと」を列記しておきます。
=いじめ被害者の保護が最優先である=
・学校を休ませる(解決するまで)
・楽しいことをさせる(心に傷を負った子の治療環境づくり)
・親は子どもの許可無く学校に行かない(子どもとの信頼関係を壊さない)
・責任追及は後にして、まず解決を先に
・クラスだけじゃなく学校全体で取り組む(担任だけじゃなく、校長等も同席してもらう)
・事実を調査しない(どのみち真相はわからない)
・犯人探しをしない
posted by きよべ at 00:00| 富山 ☁|
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