

曳山祭に毎年お越しになってる大阪芸大の西岡陽子先生らが全国の祭礼を研究し、町家とまち並みを飾る祭りの文化を紹介した本が出版されました。 「祭りのしつらい 町家とまち並」編者:岩間 香・西岡陽子(思文閣出版)です。
祭はその土地の住人じゃないと外見(そとみ)しかわからないものです。 長い準備期間を経てハレの日(祭礼当日)を迎えるのが日本の祭だと僕は考えているので、祭のしつらい(≒背景)までを詳細に記しているこの本は素晴らしいです。 全国には多種多彩な素敵な祭があるということを初めて知りました、日本は広いなぁ。
たくさんある掲載されている祭礼の中でも城端曳山祭の扱いは格別です(贔屓目でしょうか)。 見開きには大工町の傘鉾、カラー写真で出丸の曳山と山宿、そして所望宿として我が家が写ってました(右写真中段)。
碓田智子先生がお書きになった本文も、国道304号線拡幅の前後10年以上通って研究なさった成果で住民意識にまで筆が及び、城端曳山祭の現在を知る格好の資料となりました。
個人的には一世一代一夜限りの神宿を紹介したトピック「山宿のビフォー&アフター」も面白かったし。
大学の先生数名による共著で文字は多いんですが、写真と図を多用しとてもわかりやすく編集されています。 城端好きな方は勿論、日本全国「しつらいにこだわった祭」に興味のある方はご一読ください。
写真家・京極 寛さんのサイトには曳山祭の美しい写真がたくさんアップされています。
きょうはウールの下にスタンドカラーシャツ、黒角帯に茶の木綿袴の坊ちゃんスタイル。

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